一般社団法人 日本保育歯科協会 理事 藤原康生です。
私は、熊本県天草市の生田歯科医院で副院長をしております。
歯科医師・保育士のダブルライセンスを持つ、歯科医師です。
天草市は超少子高齢化の過疎地で、ほとんどの患者さんが生涯通ってくださるため、妊娠期からはもちろん、出生後は授乳期、乳幼児期、学童期・・・と、子どもたちの口腔内の変化、咬合育成の成果を、数多くの症例として確実に積み上げてきました。
そこから見えてきたのは、子どもの口腔育むためには、歯が生える前、出生からわずか数か月がキーポイントであることです。
先生は、「感受性期」をご存じですか?
ゴールデンタイムと言われる、一生に一度しかない絶対期間、脳や身体が最も成長する期間です。
上あごの感受性期は0~6歳と言われています。
しかし、現在の日本の子どもたちは、食生活の変化や生活習慣の変化により、普通に生活していてはお口が育ちにくい環境下に置かれています。
口腔機能発達不全症・構音障害・歯列不正・お口ぽかんに悩む小児患者が増加し、歯科医師はその対応が早急に求められています。
しかし、歯科医師が保育の知識がないままに、矯正歯科、歯並び治療だけをしても、子どもの健康な体や口腔がしっかりと育たないこともわかっています。
共働き世帯が73.6%と、保育園を利用する家庭が増加する中、子どもたちの健全な発育における保育士の役割が大きくなっています。健康に食べることは一生の健康寿命にもかかわってくることです。
今、そのことを知っている専門家は非常に少なく、指導者もほとんどいない状況です。
子どもたちの未来のために、今、全国的の歯科医師と保育士が力を合わせ、保育と歯科、両方の観点から子どもを育てるプラットホーム「日本保育歯科協会」を設立しました。
歯科医師・保育士・歯科衛生士など、保育と歯科に関わるすべての職種が集い、共に保育歯科を支える場として、会員の先生には最終的には全国47都道府県に最低1医院は拠点医院を担ってたいと考えています。
先生と共に学び、日本の子どもたちの未来を支える「保育歯科」を盛り上げていきましょう。
一般社団法人 日本保育歯科協会 理事
藤原康生